原作:イギリスの女流ミステリー作家・P.D.ジェイムズのベストセラー
「The Children of Men(人類の子供たち)」
ぜってぇこっちの方がいいよ。
「トゥモロー・ワールド」にゃんて勘違いしちゃいそうな邦名わざわざ付けんでもよかったんじゃ・・・。
どー考えたって、「トゥモロー・ワールド」って聞いたら
サイエンス・アクション・パニック・映画路線を想像しちまうよ。
隕石どがーん!!!!
クローンうようよ!!!!
国家の陰謀!!!!
あっっ・・最終兵器発射ボタンに手が・・・!!!!!
とか。(って私が想像してましたスミマセン)
中身は骨太のヒューマンリアリティでした。
以下、ねたばれ~~~
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あたし、好きです。この映画。
世界中で子供が一人も生まれないって大問題よね。
生物として「種」として終わりですよーってことだもんね!
そんな大問題にぶち当たったのに、
日々に流されてあまり切羽詰ってない感じ。
街も行き交う人々も退廃的で絶望しているんだけど
じゃあ協力して問題に立ち向かい世界は一つ!なんて唄が流れるわけでもない。
あるのは混沌(と書いてカオスと読んでくれ)。
不妊だけじゃなく、いぱーい大問題ありすぎなんですが。。。汗
主人公セオはじめ、怠惰に生き残っている感が何ともシュール。
「滅び」とは緩慢に忍び寄るものかもしれません・・・。
そんな退廃的な社会ですが、バスに付いている広告がステキにハイテクなのよねー。w
ぶっちゃけ映画中に不妊の原因は解明されないし
トゥモロー号が救いなのかなんなのかちっとも判んねぇし
希望もへったくりもあったもんじゃねえ作品です。
だけどその混沌ぶりが有り得そうなんです。
絶対にこうなっちゃいそうなんです。
それに、不妊の原因とかうんちゃらかんちゃらは
わざわざはっきりしなくたって
そのまんま現在生きている私たちの世界の問題の延長線に十分有り得そうなんです。
私たちの世界が直面している問題だって、
原因判っているのに解決できない問題ばかりじゃないですか。
・・・・コレ、すげえ怖い作品です。
そんな世界で、奇跡の妊婦を捕らえようとする人々。
みんなが自分を有利にするために、母子を利用したいんです。
人はバンバン襲ってくるしバンバン死ぬし。
(恐ろしいっす。人ってオソロシっす・・。)
彼らが滅び行く世界で、宗教やら思想やら「もうあってないような」国に縛られ
狂気のごとく銃を振りかざしてくるのに
主人公セオはじめ『守る』側はみんな、彼らから見て弱者オンリーなんですよね。
結局、敵うわけなくて死んで行きますが
それがすっげー胸を打つんです・・・。(TT)涙
犠牲とか、意味ある死とかってオイラは認めません。
ですが彼らは純粋に母子を守ろうと必死な抵抗をするんです・・・。
暴力に無力は勝てないかもしれない。
でも、絶対に暴力で暴力は解決しないんですもんね。
そして最後の8分間は、本当にリアルで緊張感溢れるものでした。
混沌の世界で一番無力な命が一番の影響をもち
でも解決は出来ない人の愚かさ。
静寂の後に続く銃撃戦が、悲しい・・。
結論!!
命とは
希望であり、奇跡であり、弱者であり
宗教も言葉も国も超える感動であるべきなんだろうなー・・。
その感動を、もっと大事にしなきゃね。
そういや、ラストってまんま出産のイメージだよね。
内なる混沌から外の混沌へ。
赤ちゃんは、お母さんのお腹から出た世界って何がなんだか判らんでしょうな。
だからプロジェクトが全然説明されてなくって当然なのね。
私たちは、これからの子供たちにどんな世界を残せるのだろうか。
マジメに考えたくなる作品でした。
5点満点中
ジュリアン・ムーアあんた何で屈まんのよ!!!!w度:★★★★&1/2
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