映画「ヴィレッジ」見たよ
なんつーか・・・非常に評価が分かれる作品だと思います。
それは、これがホラー・サスペンスでありながら
怪物(すんげえちゃっちいし!!汗)とか超常現象とか狂気だとか、そんなもんが対象じゃあないからです。
だから、あんま「ギャー」と怖くない。
しかし、・・・・後味の悪い、薄気味悪さがじっとりと肌に伝わる。
森の泥が・・・湿ったそれが、マントを通ってじわじわと肌を蝕むような・・・。
これって宗教映画ですね。
ネタバレありでっす。
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超ちゃちい怪物がうろうろするので、
怖さ半減。でもこれって監督の意図した事なんだろうね。
うん。
本当に怖いものは他にあるものね・・。
ある事件により、
平和な村・理想郷のメッキは剥がれ始める。
平和な村の、善良で純粋な住民によって。
ルシアス、アイヴィー、ノア
彼らの中それぞれに罪がある。
ルシアスは村の外の真実を知りたがる。
しかし「アイヴィーが好き」である己の真実には耳を傾けない。
反対の事ばかりしてしまう。
そうしてそのフラストレーションを
アイヴィーのとっつあんが母親を好きなんじゃないかと勘ぐって
母親にぶつける。
・・・ルシアスお前・・・気が付いても、んなこと言うなよ・・・。(-_-)
目を逸らす・・・見ないふりをすることも時には大事だと思うんよ。
ほら見た事か母親とアイヴィーのとっつあんはギクシャクしちまったよほら~。
知的障害者のノアは無邪気だ。
アイヴィーに懐いている。
盲目のアイヴィーは、気丈で肝が据わっている。
ルシアスにガツンとアタック!!(わお)
彼女は世界を視覚とは別の方法で感知できる。人のオーラが見えるのだ。
それは彼女がより世界の真髄を正しく把握できているのでは?とその時は思った。
でも違う。
目を逸らすのが罪なら
目を据えるのも罪だ。
アイヴィーのとっつぁんはアイヴィーが村の外へ行く事を許す。
でもそれはアイヴィーに視覚が無いからだろう。
彼の語る「愛」がなんと陳腐に聞こえる事か。
愛ゆえに臆病なゆえにルシウスは罪を犯した。
愛ゆえに無垢なゆえにノアは罪を犯すのだ。
そして愛ゆえに勇ましいゆえにアイヴィーも罪を犯す。
そうなのだ。
愛と憎しみは表裏一体。
アイヴィーは、盲目じゃない。
彼女は世界を視覚とは別の方法で『感知』できるんだもの。
あれがノアだって知っていたはずだ。
そして自分が咎められないだろう事も知っていた。
ルシウスの手だって必要なかった。
ワザと、転んだのだ。
アイヴィー以外の人達が見る世界(映像で私たちも見れる)は歪だ。
とっつぁん達は希望だの愛だの言うが村の存在意義自体が虚無であり茶番なのだ。
それに閉じこもって新しい世界を作った気でいるのだろうが、実は変わっていない。
ここも歪な世界の一部であるだけ。
彼女は世界を視覚とは別の方法で感知できるが
彼女の捉える世界だって歪だ。
世界の本当の形は誰にも捉えられない。
触れる事を拒否した人間には権利がないのだ。
閉鎖された平和な村(アジール)、理想郷。
でもそれは内で作られた恐怖によって築かれたもの。
敵を作り、煽り、逃げ、あるいは憎み。
気が付かない罪。気が付いた罪。
陳腐で虚無で茶番だと判っていても
これが正しい事なのか、罪なことなのか、はっきりと判断を下せと言われたら、私には出来ない。
悲劇から閉じた世界に逃げた彼らを責める事が私には出来ない。
彼らの傷が深かった事は私にもわかるのだ。
でも、でも、やはり。違う気がする。
それではいけない気がする。間違っていると言う事は簡単だ。
だけど・・・・。
断罪することは、出来ない。
否定する事は、出来ない。
だってこれは、私たちが日々行っている罪なのだから。
5点満点中!!!
黄色と赤の対比が綺麗だったね!度:★★★☆☆
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受信: 2008年6月 1日 (日) 09時32分

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